花や茶道具など描く 前田さん水彩画展 津・三重画廊

【来場者に作品を紹介する前田さん(左端)=津市中央の三重画廊で】

【津】三重県津市丸之内の自営業で茶道家の前田尚さん(76)の水彩画展が、同市中央の三重画廊で開かれている。花や茶道具などを描いた水彩画41点を展示販売している。9日まで。

前田さんは印刷業と並行し20歳から茶道を続け現在「宗重」の茶名で裏千家正教授を務める。絵は30歳から津市の駒田幸男氏(故人)に師事し、個展は20年ぶりの開催となる。

ツバキ、ハマナシ、タケノコ、カボチャなど花や野菜のほか、安南トンボ茶碗(わん)や川喜田半泥子作の「銘もくげ」など所有する茶道具を透明水彩で描いている。知人に宛て毎年描いた年賀状で仕立てた十二支のびょうぶもある。

前田さんは「日本の文化、大和心を表現するのが目標。水彩画とお茶は『優しい』という共通点がある」と話していた。