水墨画、1年間の成果発表 四日市で藤墨会

【作品を講評する堀講師(左)=四日市市安島の市文化会館で】

【四日市】三重県四日市市の日永地区市民センターと前田町北部公会所で研さんしている水墨画教室「藤墨会」(伊藤ます子代表)は6日、同市安島の市文化会館第1展示室で、第16回「素墨展」を開いた。指導する堀宏作講師(75)と会員19人の会心作79点を展示している。9日まで。

雄大な山々を、荒々しいタッチと墨のにじみで表現した「アラスカの氷河」、山あいの古い民家のたたずまい「田舎の風景」、薄墨で質感豊かに描いた「向日葵」や「椿」、「百合」などが並ぶ。墨の濃淡で生き生きと表現した作品の数々が来館者らの目を楽しませている。

堀講師は、「まほろばの里」や「東近江太郎坊」など8点を出展。「水墨画は余白と省略を極意とする暗示の芸術。構図や線など、作品それぞれに目を見張るほどの成果が感じられる」と講評していた。