交通死亡事故防止へ 三重県警、多発警報発令で緊急出動式

【交通死亡事故防止への啓発に向けて出動する警察官ら=津市の県警本部110番センターで】

三重県交通対策協議会(会長・一見勝之知事)による交通死亡事故多発警報発令を受けて、県警は4日、津市栄町1丁目の県警本部110番センター前で緊急出動式を開いた。30日まで事故防止への啓発や違反の取り締まり強化に当たる。

県などによると、県内の交通事故死者数は3日現在で前年同期比10人増の22人に到達。これを受けて、令和2年3月以来3年ぶりの警報発令を決定した。

県警によると、事故死者のうち12人が65歳以上の高齢者で、10人が自転車や歩行者など交通弱者と共に半数を占めている。主要幹線道路での事故が多く、また午後2時―8時にかけての薄暮にかけての発生も増加傾向にあることから、重点的に啓発と取り締まり強化に当たる。

出動式では、難波正樹本部長をはじめ警察や県関係者など36人が参加。難波本部長は「県下一丸で事故の発生に歯止めをかけるべく広く周知啓発や街頭活動の強化に努め、事故に直結する悪質危険な違反や飲酒運転の根絶を協力に推進したい」と呼びかけた。

訓示の後、白バイやパトカーなど車両14台が啓発に向けて出発した。