石川氏が出馬表明 津市長選、物価高対策を 三重

【報道陣の取材に津市長選への立候補を表明する石川氏=市役所で】

【津】建設会社社長の石川剛氏(49)=三重県津市香良洲町=は3日、市役所で報道陣の取材に「身を削って立候補する決意をした」などと述べ、任期満了(4月25日)に伴う市長選(16日告示、23日投開票)に無所属で立候補すると表明した。

石川氏は取材に対し、昨年11月から市長選への出馬を検討し、この日午後に出馬を決めたと説明。「多くの市民は物価やエネルギー価格の高騰に苦しんでいる。行政は市民の生活に必要なものを提供する義務がある」などと訴えた。

その上で「安いエネルギーを安定的に供給する必要がある。独自で電力を作り出す政策を打ち出したい」と主張。トウモロコシなどの農産物を原料にした発電を普及させ、エネルギーの海外依存度を下げる考えを示した。

市政の運営に当たっては「税金で給料をもらう以上は最後の一銭まで払って良かったと思ってもらえるようにすべき」と強調。「情報開示が不可欠」とし、市長の生活や公務を紹介するテレビ番組を作る考えも示した。

石川氏はブラジル・サンパウロ州出身。測量会社での勤務などを経て、建設会社「IHI技建」(同市)の社長を務めている。平成26年の市議選と令和3年の知事選にも立候補したが、落選した。神奈川県立湘南高通信制中退。

同市長選をめぐっては、現職の前葉泰幸氏(60)=東丸之内=が昨年11月、4選を目指して立候補すると表明した。両氏のほかに、今のところ出馬の表明はない。同市長選は過去2回連続で前葉氏の無投票当選となっている。