東名阪で事故、3人死亡1人重体4人重軽傷 トラックなど5台絡む

【事故により大破したトラック=亀山市内で】

【亀山】27日午前2時25分ごろ、三重県亀山市辺法寺町の東名阪自動車道上下線でトラックなど5台が絡む衝突事故が発生。男女8人が県内の病院に救急搬送され、このうち3人が死亡、1人が意識不明の重体、4人が重軽傷を負った。

死亡したのは、中型トラックを運転していた大阪市平野区瓜破東2丁目、会社員角田進治さん(53)と、軽乗用車に同乗していた愛知県豊田市上郷町、職業不詳都築弘明さん(86)と妻の美保子さん(83)。また軽ワゴン車に同乗していた住所、職業不詳の山口冴さん(22)が重体で救急搬送された。

県警高速隊によると、現場は片側2車線の直線道路で、上り走行車線上に何らかの理由で停車していた中型トラックと軽ワゴン車の車列に、後方から走行してきた大型トラックが追突。

【事故で破損したガードレールなどの復旧作業に当たる職員ら=亀山市の東名阪自動車道で】

弾みで中央分離帯に衝突した大型トラックの積み荷のペットボトルなどが上下線の路面に散乱し、下り追い越し車線を走行してきた軽乗用車が急停車を試みたところに、後方の普通乗用車が衝突したとみられる。

トラックにはそれぞれ運転者が1人ずつ、軽ワゴン車と乗用車には2人、軽乗用車には亡くなった夫婦を含む家族3人が乗車していた。角田さんは車外に降りて通報中にはねられたとみられ、同隊では詳しい事故の経緯などを調べている。

この事故により、同自動車道の上り伊勢関インターチェンジ(IC)と亀山料金所から亀山ジャンクション(JCT)間約6キロと、下り鈴鹿ICから伊勢関IC間約14キロが約8時間にわたり通行止めとなった。