二見海岸清掃で「SDGs探求特別賞」 学生グループが伊勢市長に報告

【受賞を報告した黒田さん(右)と富岡さん=伊勢市役所で】

【伊勢】三重県伊勢市の二見海岸の清掃活動を続ける学生グループ「二見浦ビーチクリーン大作戦」が、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマにした学生の活動を表彰する「SDGs探求AWARDS」で、審査員特別賞を受賞した。伊勢市役所でこのほど、メンバーらが鈴木健一市長に報告した。

グループは、市内の二見中学卒業生を中心とする県内外の大学生5人。中学3年だった2016年、小学生時代から親しんできた地元の海と浜に恩返ししたいと、海岸清掃活動を開始した。以来7年間、年に2、3回、地域住民らに参加を呼びかけて活動を続けてきた。参加者数は延べ943人となり、地域を巻き込んだ継続的な取り組みが認められた。表彰は、一般社団法人未来教育推進機構が主催。全国から1671件のエントリーがあり、書類審査で選考された。

市役所で、メンバーの黒田結規さん(22)と富岡慶介さん(22)が、受賞や活動について報告した。黒田さんは「毎回、子どもからお年寄りまでいろんな人が一生懸命取り組んでくれる表情を見て、うれしく思った。受賞は参加者皆さんのものです」と語った。メンバーは今春それぞれ大学を卒業。「清掃活動を通じ、地域の魅力を知ってほしいとの思いで続けてきた。社会人になっても活動は続けたい」と話していた。