赤須賀村と桑名町合併100年で記念誌 本紙記事を引用、希望者に配布 三重

【記念誌を広げ、紹介する大河内さん=桑名市赤須賀で】

【桑名】大正12(1923)年3月31日に三重県の当時の赤須賀村が桑名郡桑名町と合併して、今年で100年になる。地元にあたる桑名市赤須賀の赤須賀神明社が、当時の伊勢新聞の記事や昔の絵図などを参考にして、記念誌600部を作った。希望する人に無料で譲っている。

記念誌は、両面カラー印刷のA3サイズの用紙を二つ折りにした。本紙記事や写真などの資料を引用しながら、合併を記念した祝賀会当日、地元の小学生らが神明社を参拝し、会場となった鎮国守国神社(同市吉之丸)に向かったことや、神明社の境内に記念碑が建っていることなどを紹介している。

また、現・城東小学校の前身の赤須賀小学校が創立されてから、10月で150年を迎える。小学校の歴史のほか、江戸―明治期の絵図をもとに作成した赤須賀周辺の地図も併せて掲載している。

600部のうち、400部を赤須賀地区内の全世帯に配る。100部は城東小学校に贈った。残り100部は、はまぐりプラザ(同市赤須賀)に置いて、欲しい人に渡している。

神明社の責任役員の大河内浩さん(63)が製作にあたった。1年ほど前から準備にかかり、県立図書館などに通って資料を集めた。

大河内さんは「一人でも多くの人に、このことを知ってほしい。郷土の歴史や文化に関心をもってもらうきっかけにもなれば」と話した。