詐欺の手口、寸劇で学ぶ 桑名で高齢者ら 三重

【寸劇を通して詐欺の手口を学ぶお年寄りたち=桑名市星見ケ丘のヨナハ在宅ケアセンター星見ケ丘で】

【桑名】特殊詐欺に気を付けて―。桑名市星見ケ丘のヨナハ在宅ケアセンター星見ケ丘で15、16の両日、特殊詐欺事件を再現した寸劇が上演され、デイサービスを利用するお年寄りが詐欺の手口を学んだ。

特殊詐欺の被害が後を絶たず、不安を感じている高齢者も多い。お年寄りの不安を少しでも解消して被害を未然に防ごうと、施設側が桑名地域生活安全協会と桑名署に協力を依頼した。

16日は、42人が集まった。寸劇は、3月1日に松阪市であった被害の手口をもとにした。80代女性がキャッシュカード2枚をだまし取られ、現金290万円を引き出された。同センターの女性介護福祉士が被害者役を務め、協会の木地茂事務局長が詐欺電話をかける「かけ子」と、被害者宅にキャッシュカードを取りに来た「受け子」を演じた。

寸劇に続く防犯講話では、同署の三好由里子生活安全課長が「キャッシュカードの暗証番号は、絶対他人に教えないで。不審な電話がかかってきたら、周りの人に相談するか警察へ連絡してほしい」と注意を呼びかけた。