中嶋工業を指名停止、名張市発注工事の贈収賄事件で三重県

名張市教委発注の文化ホール改修工事を巡る贈収賄事件を受け、三重県は14日、同市富貴ケ丘3番町の水道工事会社「中嶋工業」の入札参加資格を15日から3カ月間、停止すると発表した。

県などによると、同社代表の中嶋孝一容疑者(61)は7日、随意契約の見返りとして市営繕担当室長だった中西隆之容疑者(52)=懲戒免職=に現金十数万円を渡したとして、贈賄容疑で逮捕された。

また、中部空港沖の埋め立て工事を巡る官製談合事件で、県は14日、先月22日からの1カ月間としていた丸昇建設(尾鷲市倉ノ谷町)に対する入札参加資格の停止期間を半年間に延長した。

同社元会長の小倉章弘容疑者(65)が7日に再逮捕されたことを受けて決定。当初は公契約関係競売入札妨害などの容疑で逮捕されたが、再逮捕で贈賄が加わったことを踏まえて停止期間を延長した。