「やきものたまご創生塾」4人が修了 業界へ就職や研究へ 三重・四日市

【藤井理事長(右)から修了証書を受ける小原さんと、(後方左から)溝口さん、小林さん、蟹江さん=四日市市東阿倉川の県工業研究所窯業研究室で】

【四日市】萬古焼の技術者を育成する「やきものたまご創生塾」の修了式が10日、三重県四日市市東阿倉川の県工業研究所窯業研究室で開かれた。創生塾を開く萬古陶磁器工業協同組合の藤井健司理事長が、4人の修了生一人一人に修了証書を手渡し、「ここで学んだことを存分に発揮して皆さんの手で、萬古焼がいつまでも続くような産業にしていってください」と期待を口にした。

昨年7月から約8カ月間の研修を終え、晴れて修了式を迎えたのは、津市の小原知恵さん(24)、四日市市の蟹江佳代さん(42)、津市の小林久美さん(50)、広島県広島市の溝口力也さん(21)。

小原さん、蟹江さん、溝口さんの3人は、業界に就職する。小林さんはさらに学びを深め、県外の産地で釉薬(ゆうやく)の勉強を始める。

四日市市内の窯元に就職する溝口さんは「ようやくスタートラインに立てた。身に付けた技術をさらに昇華させ、よりいいものを作っていきたい」と胸を張った。