社会人の学び直し 三重大センターキックオフシンポ 識者ら講演

【あいさつする伊藤学長=津市羽所町のホテルグリーンパーク津で】

【津】三重大学は20日、津市羽所町のホテルグリーンパーク津で、令和5年度から本格的にスタートする「三重大学リカレント教育センター」のキックオフシンポジウムを開いた。識者による講演やパネルディスカッションがあり、企業や自治体などから約100人が出席した。

同センターは社会人の学び直し(リカレント)に同大の知見を生かし地域人材を育成する場として昨年4月に新設。デジタル技術のプログラムや企業の要望に応じたオーダーメードの教育プログラムを提供する。

伊藤正明学長は「激動する社会の変化に対し地域を活性化するには三重大学がリカレント教育の分野で力になれるものがあるとセンターを作った。幅広い分野の皆様のアドバイスをいただきたい」とあいさつした。

基調講演では文科省総合教育政策局生涯学習推進課長の神山弘氏が国の進めるリカレント教育方策について説明。中部経済産業局地域経済部次長の中川浩之氏は中小企業における人的資本経営や人材戦略の必要性を強調した。

事業構想大学院大学学長の田中里沙氏は社会の課題が複雑化する中で産官学など多様な主体が連携する重要性を述べた。