すべての人に「やさしい避難所」に 亀山市が男女共同参画市民養成講座 三重

【男女共同参画と多様性について講義する服部専門員=亀山市若山町の市青少年研修センターで】

【亀山】三重県亀山市は18日、同市若山町の市青少年研修センターで、男女共同参画市民養成講座を開き、市民ら40人が受講した。

同講座は、市が令和四年3月に策定した、「第四次亀山市男女共同参画基本計画」に基づき、誰もが平等に学んだり働いたり、対等な立場で責任を分かち合える社会の実現に向け、市民らの意識を深めるのが目的。

県男女共同参画センター「フレンテみえ」(津市一身田上津部田)の服部亜龍専門員(53)が講師を務め、「すべての人に『やさしい避難所』と題して、男女共同参画と多様性について講義した。

服部専門員は「避難所では、着替えや授乳などのプライバシーや障害者、疾患のある人を考慮した環境を整える設営と運営が重要」とし、「多様性に配慮し、特定の人や性別に責任が偏らないようにすること」と促した。

また、金城学院大学薬学部の大嶋耐之教授による、薬学の視点から健康についての講義もあった。市文化課の松岡保範課長は「市民一人一人が、男女共同参画への意識を深めることで、生き生きと輝く社会になる」と話していた。