書家と水墨画家が2人展 桑名で伊藤さん林さん 三重

【2人展を開いた(左から)伊藤さんと林さん=桑名市南寺町のギャラリー寺町で】

【桑名】愛知県・蟹江町の書家、伊藤雲峰(本名・隆)さん(49)と名古屋市の水墨画家、林一歩(同・志歩)さん(50)による書と水墨画の2人展「渡し舟」が、三重県桑名市南寺町のギャラリー寺町で開かれている。19日まで。

伊藤さんは名古屋市生まれ。東員町で育ち、4歳から26歳まで同町で暮らした。桑名市内で篆書(てんしょ)に親しむワークショップ「書会」を開いている。

水墨画家として活動する林さんは、一年ほど前から伊藤さんが名古屋市で開く書会に参加。2人は師弟関係で、一緒に作品展を開くのは今回が初めてという。

書の作品と水墨画合わせて37点を展示。伊藤さんは新作をそろえ、2人展のタイトルでもある「渡舟」と篆書で書いた掛け軸などを出品した。林さんは近作を中心に、ウサギ、バラ、暖炉にあたる女性などを描いた作品を紹介している。

伊藤さんは「作者それぞれの息遣いを感じてもらえたら」と話した。

18日午後1時からは、愛知県瀬戸市のギタリスト山本哲也さんのミニライブも開催される。山本さんのアイリッシュギターの演奏に合わせ、林さんが即興で絵を描いたり、伊藤さんが文字を書くライブペインティングもある。