新たな桜の名所を 岡田文化財団「さくらプロジェクト」 3月から公募開始

【桜の苗木を手にする岡田理事長(右)と一見知事=四日市市内のホテルで】

【四日市】岡田文化財団は、桜の苗木を贈り、三重県内に新たな桜の名所をつくる「さくらプロジェクト」をスタートさせた。今年から3年間で、5千本の苗木を寄贈し、植樹する。3月から公募を始める。

県内で地域の住民が集え、50本以上の苗木が植えられる土地を確保できる自治体、学校、町内会などの団体が対象となる。募集期間は3月1日―5月31日で、希望する団体は同財団のホームページから申し込む。

これから選考委員会を立ち上げ、7月に寄贈先を決める。同月から令和8(2026)年3月にかけて植樹をする。寄贈先の地域の風土に適した品種を植える予定という。

スタート式が8日、四日市市内のホテルであり、岡田卓也理事長は「県に新たな桜の名所ができて、これから三重県に観光に来る人にも楽しんでもらえたら」と述べた。

出席した一見勝之知事は「三重県を〝ふるさと〟とする私にとってもありがたい。県としても各自治体に呼びかけていきたい」と話した。