甘夏収穫、畑の再生目指す 明治安田生命津支社、尾鷲で体験イベント 三重

【「奇跡の甘夏」収穫イベントの参加者ら(明治安田生命津支社提供)】

【尾鷲】明治安田生命保険津支社(三重県津市羽所町、清水経祐支社長)は5日、尾鷲市向井のおわせむかい農園と共同で、耕作放棄地に植えられていた甘夏の再生を目指す「奇跡の甘夏」収穫体験イベントを開催した。

同地区では、かつて栽培が盛んだったものの高齢化等を理由に20年以上耕作放棄された甘夏畑があり、平成30年に農業に参入した同農園が畑の再生に着手。畑の存続と、地元の高齢者から子どもたちまで3世代が交流できる居場所作りになることを目的に、甘夏の木にオーナー制度を導入し「奇跡の甘夏」オーナーを募集している。

収穫体験イベントには地元の子どもと保護者ら約50人が参加し、企画に賛同した同社がオーナーとなっている甘夏の木8本の初めての収穫を体験。収穫した甘夏の重さを競うゲームも行われ、上位3人と一番小さな甘夏を収穫した子どもに手作りのメダルとお菓子の詰め合わせが手渡された。

同農園の笠松千恵子さんは「今後もイベントの開催や苗木の植樹などを通して、甘夏畑の復活と周知を進めていきたい」と話した。