海に転落の男性救助 亀川さんら3人に感謝状 鳥羽市消防・三重

【家田消防長(右)から感謝状を授与された(左から)亀川祐さんと誠司さん=鳥羽市安楽島町の市消防本部で】

【鳥羽】三重県の鳥羽市消防本部は6日、海に転落した男性の人命救助に貢献したとして、同市相差町の亀川誠司さん(42)と兄の亀川祐さん(44)、いとこで志摩市阿児町国府の羽根孝治さん(45)に感謝状を贈った。

遊漁船業を営む誠司さんは1月18日午後6時2分頃、相差町池尻港で翌日の仕事の準備を終えて帰ろうとした時にうめき声が聞こえたため、岸壁沿いの海を見ると船の係留ロープを両手で握り、海面に浮いている地元の60代男性を発見。男性はサヨリ漁に出るために乗船しようとして誤って海に転落したという。

誠司さんは実家に電話して救助の協力と119番通報を求め、駆けつけた祐さんや羽根さんと共に男性を船に引き揚げて桟橋まで戻り、救急隊に引き継いだ。男性は低体温の症状が見られ、搬送先の病院に入院したが翌日に退院した。

この日は同市安楽島町の同本部で表彰式があり、誠司さんと祐さんが出席。家田幹根消防長が2人に感謝状を手渡した。

誠司さんは「水温が低いのですぐに助けなくてはと思って行動した。同じ地元の人だったので無事でうれしい」と話した。

家田消防長は「気温も水温も低い時季で辺りも暗くなっている中、迅速・的確な行動をしてもらい、落水者の方も無事で安堵(あんど)している。ありがとうございました」と感謝した。