カードゲームで災害対応学ぶ 伊勢・明倫小、意見出し合う 三重

【カードゲームで災害時の対応について意見を出し合う児童ら=伊勢市の明倫小学校で】

【伊勢】三重県伊勢市の明倫小学校で6日、災害時の対応を、ゲームを通して考える防災学習が開かれた。4年生54人が、カードゲーム形式で、災害時の行動について意見を出し合った。

災害時に児童が一人で考え行動できる力を育もうと、明倫地区まちづくり協議会などの協力で実施。児童らは、5、6人ずつ10班に分かれ、カードを使った防災ゲーム「クロスロード」を初体験した。

ゲームは、災害時のさまざまな状況を想定した問いに、「YES」か「NO」のカードで示し、なぜそう判断したかを話し合う。「公園で遊んでいる時に大地震が発生した。学校へ避難するか」という問いでは、ある児童は「学校へ向かう途中が危険なので公園にいる」、別の児童は「津波が来ると危ないから学校へ行く」などと意見を交わしていた。参加した大西彩晴さん(10)は「一人の時に地震がきたらどうしようと考えさせられた。ゲームなので分かりやすかった」と話した。

進行役を務めたまちづくり協議会の中川眞由美会長(63)は「どの意見も正解。災害に備えたり、正しい知識を持つことが大切。自分で考え行動できるようになってほしい」と話していた。