7カ月ぶり低下も1・4倍、12月の県内有効求人倍率

三重労働局は31日、昨年12月の一般職業紹介状況を発表した。県内の有効求人倍率(季節調整値)は1・40倍で、前月から0・03ポイントの低下。県内の有効求人倍率が低下するのは7カ月ぶりとなる。

同局によると、有効求人数は前月比2・6%(870人)減の3万3178人で、3カ月連続の減少。有効求職者数は0・8%(201人)減の2万3678人で、2カ月連続で減少した。

有効求人倍率の全国順位は前月から4つ下げて24位となった。一方、新規求人倍率は求人の増加と求職の減少により、前月から0・10ポイント上昇して2・35倍に。2カ月連続で前月を上回った。

求人は宿泊業や飲食業で減少に転じたが、介護福祉関係では増加が続いているという。同局は新規求人倍率の上昇も踏まえて「改善の動きが継続している」とする雇用情勢の判断を据え置いた。

同局は「有効求人倍率は低下したが、引き続き高い水準にある」と説明。物価高騰については「今のところ雇用への影響は出ていないが、今後の動向に引き続き注意する必要がある」としている。