SDGs事例、5社が事例紹介 津の百五銀本部棟で県推進セミナー 三重

【SDGsの取り組みを紹介する企業の代表ら=津市丸之内の百五銀行丸之内本部棟で】

【津】三重県は25日、津市丸之内の百五銀行本部棟で「県SDGs推進セミナー」を開いた。県が進めるSDGs推進パートナー制度の普及を図ろうと令和3年11月に県、同行、東京海上日動火災保険の3者で締結した連携協定の一環。同制度登録企業の事例紹介や講演などがあり、県内の54社などから約百人が参加した。

登録企業から情報発信を求める声が多くあることから初めて企画。一見勝之知事は「SDGsには若い世代が関心を持っている。三重の自然を守り次代につないでいくよう引き続き取り組みを加速したい」とあいさつした。

事例紹介には先進的に取り組む5社の代表らが登壇。羽毛製造業の河田フェザー(伊勢市)は県内社会福祉協議会と連携し使わなくなった羽毛製品を共同募金に変える仕組みを発表。運輸業の久居運送(津市)は創業70周年を機に以前からテーマに掲げていた安全▽環境▽健康―をSDGsの目標にリンクさせ強化した経緯を紹介した。

【SDGs推進パートナー申請1000件突破を喜ぶ出席者=津市丸之内の百五銀行で】

SDGsに取り組む効果として各社から「会社のイメージが上がった」「社員が自ら考えるようになった」「採用活動に有効」などの声が上がった。

講演では「Mブリッジ」(松阪市)の米山哲司代表理事が「自社・自団体内におけるSDGsの浸透について」と題して話した。

セミナーに先立ち、今月4日に同制度の申請が千件を超えた記念のセレモニーがあり「県内のSDGsの輪をさらに広げ持続可能な三重づくりをすすめる」などとするメッセージを読み上げた。