メンチカツまん「灯」商品化 明野高生が育てた豚肉で 伊勢

【学校で育てた豚の肉を使ったメンチカツまん「灯」を紹介する畜産部門の生徒ら=伊勢市の明野高校で】

【伊勢】三重県伊勢市の県立明野高校生産科学科畜産部門の生徒らが、同校で育てた豚の肉「伊勢あかりのぽーく」を使ったメンチカツまん「灯(あかり)」をつくった。あかりのぽーくを使ったメンチカツを黒い蒸しパンでサンド。生徒らは「多くの人に親しまれ、地域に灯りをともす商品に」と思いを込めた。

豚の角煮などを蒸しパンで挟んだ台湾料理「カーパオ」から着想してアレンジ。子どもでも食べやすいよう具材はメンチカツにした。メンチカツは、ミンチ肉とおからを混ぜジューシーな味わいに。生徒らが育てている黒豚をイメージし、パン生地に竹炭パウダーを練り込み黒く仕上げた。一個540円(税込み)。

実習で養豚に取り組む三年生十人が、市内の食品会社「利八屋」の協力で昨年3月から商品づくりを進めてきた。食品廃棄物を活用した飼料で育てているあかりのぽーくと豆腐の副産物であるおからなどを原料に使うことで、環境に配慮した「サステナブル(持続可能)」な商品を目指したという。

リーダーの宮田華帆さん(18)は「ジューシーなメンチとほんのり甘いパンの組み合わせがすごくおいしい。多くの人に味わってほしい。商品を通じて、自分たちが取り組む畜産業を発信したい」と話していた。

28、29の両日、津市のイオンモール津南で発売イベントを開催し、生徒らがPR販売する。2月中旬以降、同校や伊勢屋精肉店(伊勢市小俣町)などで販売を予定している。