多様なアート300点 三重県総文でアートフォーラム三重「沸展」

【多様なジャンルの作品が並ぶ会場=津市一身田上津部田の県総合文化センター第1・第2ギャラリーで】

【津】県内の多様な作家で構成する「アートフォーラム三重」(小垣内学代表、会員28人)の作品展「沸展(ふってん)」が、津市一身田上津部田の県総合文化センター第1・第2ギャラリーで開かれている。20―80代の会員の近作を中心に約300点を展示している。22日まで。入場無料。

ジャンルや年代を問わず作品を発表し交流する場として平成12年に発足。コロナ禍で2年に一度の作品展を1年延期し今回は3年ぶりとなった。

絵画、立体、陶芸、映像など、作家ごとに幅5メートルの広い空間に作品を展示。会員外では新進の男女4人と、県内の4ギャラリーのブースを設けている。

今回のクローズアップアーティスト、津市の鈴木幸永さんは木の板に壁土と墨でキリンやシマウマなどを描き、動物への畏敬の念を表現した「遥かな動物」を幅20メートルにわたり展開した。

小垣内代表(67)=四日市市水沢町=は「コロナ禍で沸々と制作してきた集大成。縛られない個々の素直な表現を見てほしい」と話した。