三重県津市栄町1丁目の県警本部で5日、新年の仕事始め式があり、佐野朋毅本部長が幹部級職員ら約110人を前に、「職務に誠心誠意、全力で取り組み県民の皆様の信頼と期待に応えていただくことを強く望む」と訓示した。
佐野本部長は冒頭、岸田文雄首相の伊勢神宮参拝に伴う警護や年末年始の雑踏警備への対応などをねぎらった。併せて志摩市で6月に開催予定のG7三重・伊勢志摩交通大臣会合について、「万全の備えをお願いしたい」と述べた。
昨年の振り返りとして、刑法犯認知件数と交通事故発生件数の増加、各市町での犯罪被害者等支援条例制定に伴う機運向上などを指摘。また今年の統一地方選挙に向けて「不偏不党かつ厳正公正な違反取り締まりをお願いする」とした。
このほか相次ぐ警察官による不適正事案について、「県民の皆様からの信頼確保を念頭に置き、健全な常識と緊張感を持って仕事に取り組むのが大切。旺盛な士気と明朗はつらつとした風通しの良い組織づくりが重要」と呼びかけた。
仕事始め式の様子はオンラインにより各署や所属部署に配信された。