地元栽培米の新酒販売 南伊勢町のNPO「道行竈」 三重

【本年度の新酒をPRする「チーム道行竈」のメンバーら=南伊勢町道行竈で】

【度会郡】三重県の南伊勢町道行竈の地域活性化や耕作放棄地解消を目的とした日本酒プロジェクトに取り組むNPO法人「チーム道行竈」は、自分らで栽培した酒米「神の穂」を醸造した新酒「純米吟醸 道行竈」の販売を始めている。

耕作放棄地を復田した水田で酒米を栽培し、伊賀市の若戎酒造に醸造を委託。2年連続で等級検査の1等を取得した酒米を使用した。魚料理との相性が良く、フルーティーな香りと口当たりの良さが特徴だが、今回は火入れの方法を変更したことにより、フレッシュ感がアップしたという。

約1500本限定で720ミリリットル1980円、一升瓶は100本限定で3960円。蔵元で1年以上低温熟成されたまろやかなお酒と出来たてのフレッシュな新酒が楽しめる飲み比べセット(4200円)も用意した。

同町道行竈の販売所とオンラインショップで購入できる。営業時間は午前9時―午後5時。水曜定休(来店前に連絡が必要)。

島田安明会長(70)は「イベントに出店してもっとお酒を知ってもらい、ファンを増やしたい。後継者も育てていきたい」と話した。

問い合わせはチーム道行竈事務局=電話080(2655)3865=へ。