2022年10月8日(土)

▼知事が交代して張り切ってというのでもないのだろう。本年度末で終了する第三次スポーツ推進計画の次期計画について、スポーツ推進審議会が来年2月にも最終案を策定する。三重とこわか国体・大会開催が中止になり、計画まで打ち切りというわけにはいかなくなったか。パブリックコメント(意見公募)はすでに終えているのかどうか

▼文化振興条例(仮称)の方は「新しいみえの文化振興方針」の期間が来年度末で終了するのに合わせて策定の予定で、来年6月に議会に条例案を上程するというから余裕がある。パブリックコメントを経て、同じく来年2月にも最終案策定。スポーツ推進計画の慌ただしさが際立つ格好だが、内容の充実ぶりの違いということもあろう

▼文化振興条例の骨子案が議会に提示された。県文化審議会は「全体的に網羅されている」と評価したという。県の特色ある文化の保護や発展を基本理念とする条例案に「網羅」が評価では的外れの気もするが、文化に限らず、県の計画はその時点で存在する課題など、落ち度がないよう網羅しているのが特徴ではある。何を優先したいのかがいつも分からない

▼「前文に三重の文化の特徴をもっと書き込んでほしい」という審議会の注文もそれだろうが、条例に先立つ個人や文化協会など団体へのアンケート調査で、共通する要望は行政の支援。具体的には財政面などの支援体制の強化。このままでは文化活動は縮小一方で、会員の高齢化に伴う世代交代もままならず、伝統芸能継承は不可能になっているという

▼仏はたくさん作りました―三重県。