<まる見えリポート>地域巡りをスポーツに 津で7月「フィールドディスカバリー」

【ディスカバリースポットの候補地を探索するフィールドディスカバリー協会理事の木本さん=津市安濃町内で】

ITと地域の観光資源を活用した新しいアウトドアスポーツ「フィールドディスカバリー」の三重県内初めてのイベント「FDG in 安濃津」(フィールドディスカバリー協会主催、津市など後援)が7月24日、津市安濃町周辺で開かれる。スマートフォンの専用アプリを使って制限時間内に地元の歴史・文化・自然遺産などを巡るもので、大会関係者は「地域の魅力を再発見する機会にして」と参加を呼びかけている。

参加者はイベント当日、会場で配られる地図に記された、チェックポイント「ディスカバリースポット」を制限時間内にランニングか徒歩で巡り、得点を集めて順位を競う。事前にスマートフォンに専用アプリ「FD(フィールドディスカバリー)」をダウンロードし、ディスカバリースポットを撮影して通過証明を行うほか、各ポイントの詳しい情報も入手できる。

ルートは自分の体力など考えて自由に設定でき、体力に自信の無い人でも無理なく参加できるのも特徴だ。トライアスロンの選手活動の一方、トライアスロンのスクールや大会運営に関わる愛知県在住の竹内鉄平さん(45)が、オーストラリア発祥のナビゲーションスポーツ「ロゲイニング」を参考に考案。コロナ禍でも楽しめるイベントをと、2年前にトライアスロン仲間らとフィールドディスカバリー協会を発足させ、各地でイベントを開いている。

昨年は愛知県を中心に開催し、多い時で約300人が参加した。ファミリー層から登山、トレイルランニングなどの競技経験者までさまざまで、トライアスロン歴30年の会社員、黒田孝さん(60)=四日市市在住=は「通常参加する大会は前しか見ていないが、この大会では景色など楽しみながら参加できた。また機会があれば出てみたい」と話す。

「ディスカバリースポット」は地元の人以外あまり知られていない場所を選ぶのもこだわりの一つ。安濃津大会の地図作成に向けては、津市在住でフィールドディスカバリー協会理事の木本浩司さん(67)らが「いわれが面白いところ、写真に撮って絵になる場所」を求めて約4カ月前から地域の神社や城跡など調査中だ。各種マップに載らない文化財を自分たちの足で見つけ、スポットに推薦する場合も。木本さんは「津に生まれ育っても知らないところがたくさんあることを気付かされた」と話す。

同協会では今年、三重など東海4県のほか大阪府でも同様のイベントを開く。今後も各地でイベントの開催を目指すほか、ディスカバリースポットを探索する公認キュレーター(学芸員)を養成する講習会も行う。歴史や地理が好きで学生時代は文化人類学を専攻したという竹内さんは「地域の文化遺産を後世に残す意義もある。FDGをアクティビティとして日常的に楽しんでもらえれば」と夢を語る。

「FDG in 安濃津」は7月24日津市安濃中央総合公園を発着点に開催。時間設定はスタンダード(3時間)とロング(5時間)の二つで、参加費は高校生以上▽中学生▽小学生▽未就学児の年齢別に異なる。応募期限は7月11日だが募集定員(350人)に達した時点で募集を締め切る。詳細はhttps://fielddiscovery.or.jp/fdg-in-anotsu20220711/などで。