2022年4月8日(金)

▼日本サッカー協会(JFA)からの懲罰処分を受けて、JFL鈴鹿ポイントゲッターズを運営する株式会社アンリミテッドがチームの公式ホームページに謝罪文を掲載した。すべては経営陣の責任で、その教育とガバナンス体制の構築、強化を徹底し「再発防止に努める」という

▼Jリーグ準加盟に相当する「百年構想クラブ」の資格が停止された1月前も、翌日同社社長が謝罪文書を掲載した。素早い。「早急にガバナンス体制を盤石なものに刷新」するとあり、今回も繰り返した格好だが、個人株主の比率を検討するという以外、具体策の明示はなかった。遅い

▼経営陣の責任にも触れていない。今はとにかく頭を下げ、資格停止の存廃を判断するJFAの理事会を待つということか。JFL鈴鹿の対応については、意図的な敗退行為未遂事件に自身関わったとして告発した元役員が強く反発しているという。法廷闘争などの泥仕合は収まりそうにない

▼気になるのは、県営鈴鹿青少年の森公園内に計画するJリーグ規格のスタジアム建設について「資金を調達できなくて走り回っている」会長がJFAから3カ月の活動禁止処分を受けて「どうするんやろね」と言っていること。「(それも元役員の責任にできて)安心しとんやろけど」

▼県も、支援継続を表明している鈴鹿市も音なしの構え。「スポーツに対する信頼や高潔性の維持に疑義を生じさせた」と認めた運営体に「公益性の高い施設」だと公園使用料を免除した県。ひたすら頭を低くして、JFA理事会の穏便な決定を運営体と仲良く待つ心境かもしれない。