2022年3月23日(水)

▼新型コロナウイルスの新規感染者が21日現在222人で前日の348人から126人減。「着実に減少している」という県のコメントは心強いが、300人を下回るのが七日ぶりというのが気に掛かる。休日ごとに減っているだけで、感染状況とは別ではないかという気がしてくる

▼言うまでもないかもしれないが、県内は「再拡大阻止重点期間」中。「まん延防止等重点措置」を解除して、東海三県の中でひとり独自の道を歩いたが、「気を緩めないため」の二週間の「重点期間」がさらに二週間、来月3日まで延長された。試行錯誤が繰り返されているのだろう

▼ワクチン三回目接種の話も、めっきり聞かなくなった。一見勝之知事が意欲を示していた券なし接種や低摂種率改善はどうなったか。接種に専門医以外も駆り出されたのは周知の通り。伊賀市の小児科医もその一人

▼診察対象者が一変した。知人のがん患者二人を接種二週間後、新聞の訃報欄に見て感慨を深め、若者中心に入れ墨の多さに驚き、注射位置に迷ったりした。検診を欠かさない高齢者が接種後特定健診も受け、心雑音を発見して気の抜けなさを実感した

▼伊賀市の未就学児医療費の一人当たりは市町村平均の4千円ほど安い。小児科医が少ないことや、コロナ禍での診療控えを思う。三回目ワクチン接種で、外来減や医院運営のことをしばし忘れる。一段落して今後を考えるという

▼前知事のころ優先された医療支援も、聞かなくなった一つ。県コロナ対策本部では臨時応急処置施設の休止、確保病床数削減が確認されただけである。