2022年2月12日(土)

▼かつて「私の話を聞いてもらえば被害を最小限に抑えることができる」と言った一見勝之三重県知事が、一向に減らない新型コロナウイルス感染について「3回目の(ワクチン)接種が進んでいないことも理由なのかもしれない」。そういえば「私の話」の中にワクチン接種はなかった

▼だから、ということなのだろう。知事自身が3回目の接種を受けることを決めた。前2回はファイザー製だったが、今度はモデルナ製で、いわゆる「交互接種」だが、心配されている副反応については「ない」ときっぱり。押っ取り刀で政府が1日100万回と言い出した以外、「ない」と断定する根拠は「3回目接種が進んでいない」説とともに薄弱だが、ウイルスに防災服で立ち向かう知事のこと、騎虎の勢いというものだろう

▼「まん延防止等重点措置」の延長で「緊急事態宣言」への格上げの話はでなかった。想定にないということか。感染拡大と「重点措置慣れ」が同時進行しているようで気がかりだが、効果が疑問視される営業時短要請延長とは別に、高齢者施設へ「個別訪問」を実施する。昨年11月の感染防止対策研修会に不参加の68施設に直接対策の徹底を求める

▼高齢者施設のクラスター(感染者集団)と死者が急増している。1週間前には「ワクチン接種の安心感から対応に甘さがなかったかどうか見直しをお願いしたい」と言っていた。そんなことでは間に合わないと危機感を募らせたか

▼同時に進んでいるのが幼稚園や保育園などでの感染と、自宅療養者増だろう。高齢者の死や同施設の感染拡大と無縁なはずがない。