2020年11月29日(日)

▼条例に基づくいじめ防止月間の一環で県教育長が津市で街頭啓発をした11日、県の津庁舎のロビーでは麻薬・覚醒剤乱用防止運動など、2つの記念行事のミニ啓発展が開かれていた。応接にいとまなき記念行事であり、火災予防運動などもとても手が回らないのだろうが、今年の初めごろ議論百出だった国民の祝日「山の日」などの来年限定の日程移動がようやく参院本会議で可決成立した

▼「山の日」と言ってもいつかは関係者以外ほとんど知るまいが、8月11日からめでたく来年の東京五輪閉会式の同8日へ移動する。旧美里村などが制定に関わった「森林の日」が別に5月20日にあり、違いが明確でなく、当初12日に決めたが、御巣鷹の日本航空墜落事故の日に重なるとの異論が出て11日に変更した

▼言われの乏しさ故か「制度の趣旨が薄れる」という反発が「海の日」より強かったが、閉会式翌日の8月9日に一度落ち着き、長崎の原爆の日に重なるからと8日に回った。ドタバタが目に見えるようだ

▼五輪は先に国際五輪委員会のバッハ会長が来日し、小池百合子東京都知事、菅義偉首相らと開催を確認して〝ひじタッチ〟していたが、スポーツの感動場面というより、それぞれの胸算用を一致させた五輪ドラマのコマーシャルを見る思いがした。バッハ会長は世界の潮流の中で、菅義首相と小池都知事は日本と東京の中で、それぞれ宣伝しなければならない事情があったということでもあろう

▼とこわか国体・大会の来年開催を決意表明する鈴木英敬知事も、気が気でない思いで見ていたかもしれない。