2020年10月9日(金)

▼県の北勢福祉事務所から7月、老人ホームに電話があった。いきなり「福祉事務所ですが、そちらに百歳の〇〇さんはいますか」と言われ、同ホーム職員は「用件も分からず、不安に思いました」と「県民の声」に寄せている。「電話説明マニュアルトーク文」を作成しているが「意図が伝わらず申し訳ございません」と担当部局の回答

▼いつぞや外国人の人権に関わる「声」が長年掲載し続けられて問題になったが、掲載基準や検索方法はその後大きく変更されたものの、人権が軽視された温床の方は相変わらずらしい。コロナ禍で意見数が跳ね上がっているという県議会質疑で久々に「県民の声」をのぞいた

▼最近は「Go Toキャンペーン」の是非、手続きの意見が多いというが、7月に数件あるだけ。コロナ禍でいかがなものかという中身ばかりだったのは検索下手のせいか。地域クーポン券を使える店の申請をしてネットにも載ったが、使用可能店を告げるポスターが届かないのでまだ利用してもらえない、という業者の話を数日前に聞いた。地域振興の効果はどうか

▼10月1日に参入した東京は手続き遅れで利用店がほとんどなく、店側も不慣れで利便性が悪いというのは最近の旅行者の話。県も迅速にはほど遠いようだ。観光地で、訪れた客が高級な装飾品を物色しながら「武器を身につけないと」と言った

▼ホテルでの扱いが違ってきてクレームの時など効果満点だそうだ。以来その店主もあるだけの高級装飾品を身に上京する。ホテルでクーポン利用の食い違いを指摘したら「平謝りでした」と笑っていた。