2020年9月24日(木)

▼新型コロナウイルスの感染はどうやら下火になったようだ。といっても、報道などの話。21日は70代女性が、22日は70代男性が、2日連続して死者を出したが、新聞などの扱いは小さかった

▼県の発表姿勢もそっけなくなってきている。初の2日連続の死者発生に鈴木英敬知事の会見はもちろん、コメントもないらしい。高齢者差別というわけではあるまいが、いずれもクラスター(感染者集団)が発生した鈴鹿厚生病院の入院患者だから、まあいいじゃないかということか

▼県がホームページに設定している「県新型コロナウイルス感染症特設サイト」は1月30日の1例目から8月5日の179例目までは一覧表で見られたが、以降は1日ごとの掲載になった。行動歴も簡素化され、発症以後しか掲載されていないことも多いのは対応が追いつかないからか

▼「遺族の意向」で基礎疾患の有無や感染日が公表できないというのも最近の現象だろう。「対応に一定の区切りがついた」として国のクラスター対策班が撤収してから1週間。新たに6人が発症し、転院していたとはいえ2人が死亡した。「区切りがついた」という言葉がすんなり飲み込めないのは筆者ばかりではあるまい

▼2日間で別に9人が感染。「感染者は減少傾向」という知事の分析もマユにつばしたくなる。季節の変わり目で先日風邪気味となりセキが出た。〝コロナ警察〟が怖くて外出できなかった

▼「頭痛がひどい」と友人からメール。「コロナではないと思うが、早くワクチンができて安心したい」。不安は県内にまん延している。