昔ながらの稲刈り体験 伊勢、鎌を使い小俣小児童ら 三重

【鎌を使って稲刈りを体験する児童ら=伊勢市小俣町相合で】

【伊勢】三重県の伊勢市立小俣小学校の5年生123人が28日、小俣町相合の約1000平方メートルの田んぼで昔ながらの稲刈りを体験した。

農地の環境保全や地域教育活動などに取り組む住民団体「水土里(みどり)プロジェクトおばた」(辻経生会長)が、農業教育の一環として同校と連携し、米作り体験を行っている。

今年は、新型コロナウイルスの影響で児童らは田植えに参加できず、教員と住民らが5月7日にコシヒカリの苗を手植えした。児童らは田んぼでの作業を楽しみにしながら、社会科の授業で米作りについて学び、田んぼに立てるかかしを作ったという。

この日は住民らの指導を受け、鎌を使って黄金色に実った稲を刈り取ったり、足踏み式の脱穀機にかけたりして昔ながらの農作業に取り組んだ。収穫した米は精米してから同校に届けられる予定。

五年C組の京中結さん(10)は「初めての体験だったので難しかったけど楽しかった」と話していた。