2020年8月9日(日)

▼「文芸春秋」と言っても、県警の不倫疑惑を報じた〝文春砲〟ではなく、月刊誌の方。今をときめく菅義偉官房長官が小池百合子知事を批判するインタビューで、こちらも話題に事欠かない

▼東京都の新型コロナウイルス感染者拡大に「圧倒的に東京問題」と語り、小池都知事が「これは国の問題」と切り返した。それを上塗りする主張は退屈なだけだったが、軽症者収容ホテル問題が注目されることになり、発言の意義があったと自己評価したのに感心もし、あ然とさせられもした

▼「東京問題」はこれまでも指摘されてきたことだとして都と23区問題に転じたのも、だから、練達の士の弁論術になるか。連携が悪く、PCR検査結果の報告が国に届かないので困ったとして、返す刀で大阪市の対応を評価する。背後に松井一郎府知事が控えて一体で対策を講じているというのだ

▼政治的意図が透けて見えるが、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の負担金問題で訴訟に発展した愛知県と名古屋市の関係は、感染症対策でもますます悪化が懸念され、お盆帰省の判断も異なる。愛知、岐阜、三重の3県知事が、お盆帰省を検討し直すよう県民に呼び掛ける共同メッセージを発表した

▼「3県の県民に発出できたのは意義がある」と鈴木英敬知事。名古屋市民を棚上げしての効果のほどはどうか。先ごろも、名古屋市の企業へのインターンシップに志摩市の学生が参加することになり、母親が驚いた。話し合い、断りの連絡を入れた―「子どもには気の毒だった」

▼県民の現実、苦衷が、知事に届いていますかどうか。