2020年8月6日(木)

▼鹿児島県の前知事が、延期した同県国体を4年以内に開催できる方向で調整していると語った時だったか、鈴木英敬知事が軽はずみな発言だと批判したことがある。まだ何も決まっていないのに不用意な発言だというのである

▼その鈴木知事が、三重とこわか国体・大会の実行委員会総会で、来年開催予定の会期に「現時点において影響はない」「コロナ後の新しい国体を三重から示す」。鹿児島県の扱いは決まっていないが、令和5年予定の佐賀県と鹿児島との協議が順調に進んでいる。それ以降の滋賀県はじめの十県余は大変だろうが、三重は影響から脱した気配。何を言おうが、もはや構うまいということか

▼安倍晋三首相ら関係団体リーダーらが開催に意欲を燃やすオリ・パラだが、危ぶむ声は依然として強い。コロナ禍の中で国体、全国障害者スポーツ大会が予定通り開けるか。過去最多の1日当たり新型コロナ感染者記録を連日更新している県で、そんな懸念には触れずに気分は早くも「コロナ後」が来るかのように、楽観気分を盛り上げる。鬼は笑わないか

▼鹿児島が延期に傾いた時、鈴木知事は「鹿児島が何か悪いわけではない」「心が痛む」などと配慮する一方、「鹿児島だけが準備をしてきたわけではない」とも。いまさら準備を無にできない気持ちがにじみ出ている

▼コンコルド効果とは、多額の投資をした事業の損失が判明しても、それまでの投資を惜しみ、投資を続けて傷口を広げること。人間、それも大人特有の現象で、失敗と見られたくない願望が原因という。「いまさら」という思いである。