2018年12月23日(日)

▼政界は一寸先は闇とは言うけれど―。国民民主党県連の初の総会が直前に突然中止となったのが昨年11月。今年7月に旧民進党系の無所属国会議員や同地方議員で設立総会を開いた三重民主連合も国会議員が立憲民主党入党、同党との会派合流、未定3つに分かれた。地方議員に立民県連発足と入党を呼びかける文書が届く

▼「立憲や希望の結節点に」と岡田克也代表が言っていた無所属の会は解散する。「野党再結集のモデルにしたい」と中川正春会長が決意を語った三重民主連合も揺れる。立憲民主との会派合流は、それ以外の選択肢も含め「個々人の判断に委ねる」とした岡田代表だが、21日の会見では三重民主連合について言及はなかったようだ。個々人の判断ということだろうか

▼岡田代表自身は立憲民主との会派合流について「代表なので全員の去就が明らかになった上で申し上げる」。そうあらねばなるまい。入党については「そのつもりは全くない。入党すると国民民主党が置き去りになってしまう。間に立つ気持ちがある」。立憲民主への橋渡しということか。国民民主の明日を予見するかのような発言ではある

▼確かなのは「野党を大きな塊にするには無所属しかない」という思いは頓挫したということだろう。20日の総会後の懇親会は「和気あいあい」だったそうだ。5月の一部メンバー入れ替え時も「みんなで和気あいあい、協力しながら」とブログに書いていた。政権獲得に向かう生臭さはすでに消えていたということか

▼野党再結集の中で、三重民主連合の役割に影響がないはずもない。