2018年12月18日(火)

▼父が脳梗塞で半身不随から寝たきりになり、免疫力が落ちて風邪が命に関わる病気となった。危険の知らせに何度か病院に駆けつけた。最期が肺炎だったと聞かされても納得したのだが、その数日前に誤飲で病院へ駆けつけたことを思い出したのは肺炎が日本人の死因第3位で、その多くが誤嚥性肺炎だと知った時である。父の肺炎は誤嚥性だったのではないかという疑いが今も消えない

▼細菌やウイルスなどが原因の一般的な予防法が誤嚥性にどれだけ効果があるのか疑問になるが、本紙『のどの老化ストップ』欄で池袋大谷クリニックの大谷義夫院長は「普段から飲み込み力を強くすること」をあげている。風邪でもないのにセキが出るのはノドの衰えのサインでもあるが、大谷院長はセキ払いも、50代以上は唾液誤嚥の可能性があり、夜間の胃酸逆流で気管に落ちるなど、気づかぬ隠れ誤嚥は多く、誤嚥性肺炎の一番の注意事項という

▼具体的にノドはどう鍛えるか。NHKで紹介介されていたのは、ノド仏を手で確認してから水を少量飲み、上に上がったのを確認したまま周囲の筋肉に力を入れる。約5秒間で6回ほど繰り返し、徐々に伸ばしていく。慣れたら水を使わなくてもできるからいつでもどこでも鍛えられる

▼年末年始にかけて餅による窒息事故が多発するが、その9割は高齢者で原因はノドの筋力の低下。内閣府食品安全委員会の調査でも餅が最多で、一口量を少なくし、口中の前の方に置いて食べることに集中し、よく噛み、唾液と混ぜる食べ方を勧めている。併せてノドの筋肉を鍛え、よいお年を。