2018年8月29日(水)

▼県職員採用に障害者特別枠が設けられて何年になるか。視覚障害者の採用ゼロについて、人事課や人事委員会を歴任したOBが「どんな仕事があるか分からなくて希望がないんだ」と話していたが、受験案内には「点字可」とあるのがおもしろい

▼県教委は一人採用というのが意外だったが、続きがあった。「障害者教育を担当している」

▼障害があることで教えが充実する分野で活躍しているということだろう。障害者雇用にカウントしているとすると就業を通じ自立、社会参画を促すという制度の趣旨とは違う気がする

▼北川正恭元知事が県民に対する県の行政サービスについて「余力があればその範囲で力を貸しましょうという姿勢だ。本来のサービスではない」。で、意識改革をしたが、「県の現状でできることがあれば」はその後の施策でますます強くなってきている

▼障害者雇用で「民間との競争が激しくなっている」と担当者が語ったのもその一つ。気分は優秀な人材の争奪戦だ。知的障害者が対象に加わったのが平成9年。本年度から精神障害者も。が、県はいまだ「身体障がい者を対象とした受験案内」。「がい」のひらがな表記が笑わせる。県のルールは厳守ということだろう。必要書類は「身体障害者手帳」。県教委が合わせて「精神保健福祉手帳」「療育手帳」を挙げていることなどどこ吹く風だ

▼水増しなど、する必要もないことではあろう。県警の水増しが明らかになった。「解釈の仕方に誤りがあった」と言い訳するのが、いかにも県警らしい。閣議報告当日の発表。不承不承が透けて見える。