2018年6月6日(水)

▼そう言われれば、と笑えたのは「岡田、芝氏が対立」を主題にした本紙『まる見えリポート』の写真。地域政党「三重新政の会」結成で顔をそろえた岡田克也、芝博一両氏のいつもと変わらぬポーズが何だか互いにそっぽを向いているように見えてきた

▼「旧民進系が地域政党に下るという隔世感」という論評にも意表を突かれた。芝氏の「次の節目を目指して三重の団結を守り抜きたい」という結成理由にうなづき、岡田氏の「立憲民主党と国民民主党の仲立ちとなり大きな塊を目指す」という理念に共感。雌伏の選択と思い込んでいた。「下る」という評価に現実を突きつけられた気がしたのだ

▼民進党県連と同じ役員構成としていた方針が中川正春会長に変更になった。「下る」には「下る」ことならではの噴き出るものがあるのかもしれない

▼理由もなく胸にストンと落ちたのは「いっそ岡田さんが代表に就いて、オーナーとしてお金もポーンと出すと言ってくれれば分かりやすいのだが」との旧県連幹部の話。平成2年の岡田氏初出馬の時、ただ一人の系列県議だった西田太子雄(故人)が後援会事務所運営について嘆いた

▼「金がどこからも入らない。市会議員に『県会さん、もらってもらっているんだろうか』と聞かれ、途中で抜いてるようでいやらしくって」。公選法をきちんと守っているということだろう。その一方で、父が代表の企業の社員が活動していたし、創業20周年を記念したテレビCMがひんぱんに「オカダさんちのカツヤちゃーん」とか呼んでいた

▼懐かしい思いが胸に上ってきたのである。