<まる見えリポート>新年度・三重県警人事予想 異動規模は例年並みか

三重県警は来月17日、警部以上の幹部警察官の人事異動を内示する。高校総体(インターハイ)開催に向けて新設されることが決まった警衛対策課をはじめ警備対策を踏まえた人事になるとみられ、異動規模はほぼ例年並みとなる見込み。幹部の声を基に異動を予想した。

(県警・小林 哲也)

 

◆警視正
奥野正義刑事部長と里村薫警備部長が定年を迎える。小松雅和警務部首席参事官と稲垣好人鈴鹿署長が任警視正とみられる。

刑事部長は年次や経験から堀主邦生活安全部長が最有力。生活安全部長には県出向から戻る田中健一氏が濃厚か。水谷昭裕津署長は留任が濃厚だが、生活安全部長との声もあり、田中氏と分け合う形になるとみられる。伊藤正彦四日市南署長は交通部長に、西本茂人交通部長は四日市南署長に就くとみられる。警備部長には中谷佳人首席監察官が就くか。小松警務部首席参事官は首席監察官、稲垣鈴鹿署長は県出向とみられるが、分け合いとなる可能性もある。

◆首席参事官
伊野隆久地域部長、渡邊貴警察学校長、服部光治免許センター長が定年を迎える。地域部長は北野尚也伊勢署長が濃厚だが米田康広松阪署長との声も。警察学校長は瀬古充也生活安全部首席が有力だが、北野氏の可能性も捨てきれない。免セ長と交通部首席は谷合敏伯監察課長と村田享輔地域部首席で分け合うか。

警務部首席と鈴鹿署長は伊藤達彦交通部首席と杉本幸孝刑事部首席で分け合う公算が高い。生活安全部首席は柳瀬真いなべ署長が有力視されるが、西堀浩一尾鷲署長の声も。刑事部首席は廣田清志四日市北署長か射場重人鳥羽署長。警備部首席は藤井淳夫伊賀署長が有力だが稲垣武広警備一課長の声もある。地域部首席は土口寮二津南署長が濃厚か。

◆大規模署
松本昌章桑名署長が定年を迎える。後任には稲垣警備一課長か。松阪署は米田署長の留任説が濃厚だが、瀬古生活安全部首席との声も。伊勢署長は警備経験豊富な森本善信警備部首席の可能性が高いとみられる。

◆中規模署
後藤善信名張署長が定年を迎える。四日市北署は新庁舎建設にも関わった原政美会計課長が濃厚だが、廣田署長の留任もある。津南署長は川上公二総務課長が濃厚だが、鳥羽・尾鷲・伊賀・名張と併せて天白修一捜査一課長、倉屋孝夫組織犯罪対策課長、加藤匡生活環境課長、西久保陽交通規制課長とで分け合うか。射場鳥羽署長と西堀尾鷲署長は留任の見方も強い。

◆警務部
冨山悦秀情報管理課長が定年を迎える。総務課長は加藤生活環境課長濃厚だが木村光伸厚生課長の声も。会計課長は中部管区出向から戻る稲葉幸弘氏が濃厚だが原氏留任の可能性も。監察課長は木村厚生課長か稲葉氏か。情報管理課長には任官の中西通警務課次長が就き、厚生課長に事務官出身者を充てる可能性が高い。出口浩教養課長は留任とみられるが、前川善英少年課長の声も。広聴広報課長には任官の近藤順一四日市南副署長の可能性があるが、岡崎氏留任の目もある。

◆地域部・生活安全部
昨年新設された人身安全対策課長は竹尾和也氏留任との見方が強い。吉田光浩通信指令課長も留任か。生活環境課長には米倉嗣人四日市西署長が濃厚だが、伊藤嘉之捜査三課長の声もある。サイバー対策課長は任官組の荻田博文津副署長か野呂寿夫生安企画課次長が候補に挙がる。前川少年課長は留任が濃厚視されるが、近藤四南副署長の声も。

◆刑事部
捜査一課長には野呂清熊野署長か伊藤捜査三課長が候補に挙がる。倉屋組織犯罪対策課長の留任がなければ野呂熊野署長が組織犯罪対策課長との見方も強い。捜査三課長と鑑識課長は大野敏幸機捜隊長と大林昌弘科捜研所長とで、機捜隊長と科捜研所長は宮﨑由司警察学校副校長と橋本利秋刑事企画課次長の任官組でそれぞれ分け合いとなるか。

◆交通部
西久保交通規制課長は留任との見方が強い。交通指導課長は機動通信課長出向から戻る野浪隆氏か、小谷寛課長留任の目もある。交通機動隊長は黒宮勇一郎大台署長の可能性が濃厚。青木美清高速隊長は留任か。

◆警備部
新設の警衛対策課長には若手を抜擢する可能性が高い。岡崎浩司広報広聴課長か柳生裕也サイバー対策課長のどちらかが有力だが、任官組登用の可能性もある。警備一課長には眞弓学亀山署長、片山雅彦警備二課長は留任となるか。機動隊長には川口克彦警備企画課次長が任官とみられる。中部管区出向には小谷交通指導課長か岡崎広報広聴課長、機動通信課長出向は荻田津副署長の見方が強い。

◆小規模署
いなべ署長には永井宏明鑑識課長か。四日市西署長と亀山署長は山路美彦交機隊長と北林正司機動隊長とで分け合うとみられる。大台署長は柳生サイバー対策課長、熊野署長には任官の新保昌宏組織犯罪対策課次長が就くか。島田満紀宝署長は留任の可能性が高い。