2018年2月11日(日)

▼県営鈴鹿スポーツガーデンなどの命名権(ネーミングライツ)を取得した三重交通グループホールディングス幹部に経緯を聞いたら「担当外だが」と前置きして「基本的にああしたものはこちらから申し込むことはない。話がきて検討する」

▼位置関係を正確に言えば県庁横公園となるのだろう。旧県庁跡の県庁前公園が県農協会館とのネーミングライツ契約が整い、「JAグリーン公園」の愛称になる。隣接するJA三重ビルの建て替え工事で、同公園がJA側負担で整備されると県が発表したのが昨年12月。どうせならネーミングライツもと、抜け目なく売り込んだか。JA三重ビルの改築ついでに、年130万円の賃貸料を払ったつもりで、公園も同ビルの施設同然にしてしまえと、JA側が皮算用をはじいたか

▼明治百周年記念事業で開設した公園とはいえ、管理が行き届いているとは見えなかった。ゴミ籠が撤去される前は、ゴミが山盛りでいつまでも放置されていた。県ホームページには「主な施設として噴水があり、オフィス街の休息場として利用されています」とある。平成六年の深刻な水不足以来、県庁前広場とともに水が噴き上げているのを見ないが、ごく限られた時間にはちゃんと設備は有効利用していますよということか

▼JA三重ビル側に抜ける出入り口は現在もあるが、いつのころからか、鎖で閉鎖され「私有地につき立ち入りお断り」「監視カメラ作動中」の看板がかけられた。どちらも象牙の舟に銀のかい、歌を忘れたカナリアを月夜の海に浮かべようという気になったのかもしれない。