
【伊勢】三重県伊勢市二見町の「ゼロ距離水族館 伊勢シーパラダイス」は19日から6月1日まで、飼育する雄のツメナシカワウソ「ひらり」が使っていたベッドの木材を再利用したオリジナルグッズ「きらひらプレート」と「ひらりの小箱」を、館内のショップで販売する。数量限定で、なくなり次第終了。
同館は令和4年から、県産材の利用拡大を目的とした県の「木づかい宣言」の登録事業者として、地域の木材を活用しながら森を育てる「緑の循環」に取り組んでいる。
今回のグッズ販売も、木づかい宣言への参加活動の一環。5月の最終水曜日が、カワウソの現状や保護への理解を深める「世界カワウソの日」ということもあり、森林伐採によるツメナシカワウソの生息地減少などの現状を知ってもらう機会になればと企画した。

グッズは、ひらりのベッドに使っていた県産ヒノキを再利用した。ひらりと双子の兄弟「きらり」の2頭の顔をデザインした丸形プレートは限定20セットで、1セット2個入り5千円。直径4・5センチ、厚み4ミリで、発売年月とシリアルナンバーが印字される。上部に穴があり、キーホルダーなどにも活用できる。
小箱は縦8・5センチ、横15センチ。ひらりが木材をかんだり剥がしたりした跡もそのまま残してあるという。限定6個で価格は2万円。売り上げの一部は、ひらりの新ベッド製作協力金に充てる。
企画担当の羽根涼子さんは「ひらりときらりを身近に感じてもらい、少しでも野生のツメナシカワウソの現状や森のことを考えてもらえたらうれしい」と話していた。