
【四日市】三重県四日市市智積町の篆刻(てんこく)研究と創作活動を続けている「石交印会」の中井宇石代表(77)は16日、同市安島の市文化会館第4展示室で、第30回「石交印会展」を開いた。えとの巳(み)をテーマに、漢詩や熟語などを刻んだ篆刻作品17点を展示している。18日まで。
えと印の「巳」をはじめ、自分の身を修めて人を安ずる意の「修己安人」、天地万物を観察してそれをわが身にはめる意の「観察察己」、生死を超越して涅槃(ねはん)に入る意の仏教用語「生滅滅己」など、文字を浮き出す朱印や白抜きの白印作品が並ぶ。
来館者らは、印文解説を読みながら熱心に鑑賞していた。中井代表は「篆刻を志して40年余。情熱を持ち続け、生涯現役でこの道を研さんしていきたい」と話していた。