
【伊勢】三重県伊勢市小俣町新村の1300平方メートルの水田で12日、地元の明野小学校の5年生137人が、色の異なる稲で巨大な絵を描く「田んぼアート」の田植えを体験した。
農地の環境保全などに取り組む住民団体「水土里プロジェクトおばた」(山本一行会長)が、田んぼアートを通じて農業に興味を持ってもらおうと実施し、11回目。
田んぼアートの絵柄は、児童らが4年生の時に描いた原画の中から選び、今年はかわいらしい犬の絵と「スマイル」「2025」の文字をデザインした。

明野高校生産科学科の生徒らが育てた苗を使い、児童らは同科の3年生8人や住民らと一緒に昔ながらの田植えに挑戦。はだしで水田に入り、泥んこになりながら、絵柄の背景となるもち米の苗を手植えした。色の違う五種類の稲で絵や文字を表現し、6月末ごろから観賞できる予定。
原画が採用された5年の中廣美玖さんは「自分の絵が田んぼアートになってうれしい。みんなと一緒に田植えができて楽しかった」と話した。