井村屋グループが過去最高益 25年3月期決算、純利益13・9%増の22億円 三重

井村屋グループ(本社・三重県津市)は9日、25年3月期(24年4月1日―25年3月31日)の連結決算を発表した。売上高は前期比6%増の511億2100万円、営業利益は同18・5%増の30億500万円、経常利益は同9・1%増の31億6900万円、純利益は同13・9%増の21億9800万円となり、いずれも過去最高となった。

売上高は菓子カテゴリーや冷菓カテゴリーを中心に増加。防災対策への意識が高まる中、長期保存が可能な防災備蓄用品「えいようかん」などが伸長。主力商品の「あずきバー」シリーズも好調に推移し、過去最高の売り上げ本数3億2900万本を記録した。井村屋フーズのOEM商品の受注も順調に推移した。

利益面では原材料価格や物流費用が上昇する中、一部商品の価格改定を行うとともに、継続した生産性向上活動によりコスト削減を図ったことで、営業利益率が向上した。

26年3月期(通期)の業績予想は売上高が同2・7%増の525億円、営業利益が同1・5%増の30億5千万円、経常利益が同1%増の32億円、純利益が同2・3%増の22億5千万円を見込む。