
【伊勢】三重県の伊勢市はこのほど、地域住民や観光客らが利用する公共性の高い案内誘導板や地図、標識などの「公共サイン」の充実と統一化を図るため、基本的な考えやルールなどをまとめた「伊勢市公共サイン計画」を策定した。

計画の対象となる市が管理する既存の公共サインは約600カ所で、合併前の旧4市町村が独自に設置していたもの。表示情報やデザインが統一されておらず、老朽化やインクの退色による視認性の低下なども課題になっているという。
このような状況を踏まえ、同計画では、市の歴史景観や自然景観に配慮した「生成りの景観に調和するデザイン」と、ユニバーサルデザインの考えに基づき、適切な配置や表現のほか、多言語表記やピクトグラム、QRコードを活用する「誰にでもわかりやすい情報提供」を基本方針とした。
市の特色を生かした公共サインを計画することで、伊勢神宮の式年遷宮に向け、市のブランドイメージの向上を目指すという。
今後は、新たな公共サインの設置や既存の公共サインを更新する際に、同計画に基づいたデザインとしていく。本年度は、同市一志町地内の外宮北御門周辺の案内板から整備を進める予定。