フジの名所、太巖寺で藤まつり 三重・亀山

【スマートフォンでフジの花を撮る人ら=亀山市住山町の太巖寺で】

【亀山】樹齢約200年ともいわれる長尺のフジの花で有名な三重県亀山市住山町の太巖寺「通称・ふじの寺」(小林菅美住職)で、同寺の壇家(だんか)有志や市観光協会が協力し、藤まつりが開催されている。5月3日まで。午前9時―午後5時。境内への入場は、協力金として一人200円(高校生以上)。

同寺は奈良時代に開創。東海地方ではフジの花の名所として同寺と、愛知研江南市の「蔓阿羅寺」や同県岡崎市の岡崎城公園などが有名。

祭り期間中、お経と木魚体験、5月1―3日は、市観光協会が亀山ブランド認定商品の生甘堂の銘菓「山里」や伊達丸亀製茶の「かめやま特上煎茶」、「亀山みそ焼きうどんパック」などを販売。

29日のこの日、市内外から訪れた人らは、藤棚から垂れ下がった約1・2メートルの甘い香りのする紫色のフジの花を眺めながら写真を撮るなど楽しんでいた。

菰野町から訪れた女性3人組の一人、佐藤千恵子さん(49)は「近場で見れるフジの花を検索し、初めて太巖寺に来ました。天気も晴れていて満開のフジの花が見れてよかった」と話していた。

檀家関係者によると5月11日、檀家ら10人で垂れ下がった花を全て切り落とす作業をするという。