ヘリポート使用で協定 陸自明野飛行場と「海栄館」 三重・伊勢

【協定書を交わした廣瀬学校長(右)と渡邉社長=伊勢市の明野駐屯地・陸上自衛隊航空学校で】

【伊勢】三重県伊勢市の陸上自衛隊航空学校が管理する陸上自衛隊明野飛行場と、市内の宿泊施設「伊勢かぐらばリゾート千の杜(もり)」を運営する「海栄館」(愛知県南知多町)は3月31日、千の杜に設置されたヘリポートの離着陸に関する協定を結んだ。

同社は昨年、富裕層のインバウンド(訪日外国人客)誘客と、災害時の空路の拠点に活用できるよう、明野飛行場の官制圏内である千の杜の敷地にヘリポートを新設。協定では、航空機の安全な運航を目的に、ヘリポートの離着陸時の経路や運航に関する規定などが定められた。協定により、ヘリポートを利用した防災訓練の実施が可能になる。同飛行場が民間企業と協定を結ぶのは初めて。

航空学校で締結式があり、廣瀬敏彦学校長と同社の渡邊玲緒社長が調印した。廣瀬学校長は「地域の防災能力の強化に寄与できれば幸い」と述べた。渡邊社長は「地域の安心安全に貢献できれば」と話した。