三重県教委は31日、4月1日付の人事異動を発表した。教職員の異動総数は5466人。特別支援学級を増やしたことなどにより、前年度比で77人の増加となった。
県教委によると、異動総数の増加は3年ぶり。小中学校の異動は前年度比23人減の3804人、県立学校は100人増の1662人。退職者は7人増の1600人となった。
新規採用は561人で、前年度から79人の増加。小中学校は54人増の442人、県立学校は25人増の119人。小中と県立学校で計47の特別支援学級を増やした。
県内初の県立夜間中学として、4月に開校する「みえ四葉ケ咲中学校」(津市)には校長や教頭を含めて15人を配置。県立学校や小中学校などから、教員の経験が豊富な人材を選んだ。
久居高(津市)の校長には、県防災対策部次長の森将和氏を選んだ。行政職員を校長に登用するのは10年ぶり。行政のマネジメント手法を学校に取り入れることなどを目的としている。
小中学校と県立学校で新たに79人の女性を校長や教頭に登用。これにより、校長と教頭に占める女性の比率は小中学校で1・6ポイント増の34・6%、県立学校で1・7ポイント増の25・1%となった。
県教委事務局の異動は前年度比10人増の235人。2年ぶりに増加した。女性管理職を1人増の7人とし、管理職に占める女性の比率は2・7ポイント増の19・4%。大きな組織改編はない。