創立100年で記念「保証」 桑名三重信金、県信用保証協会と提携

【締結した覚書を手にする稲垣会長(左)と平塚理事長=津市桜橋の県信用保証協会で】

桑名三重信用金庫と県信用保証協会は27日、津市桜橋の県信用保証協会で桑名三重信用金庫の創立100周年を記念した提携商品「創立100周年記念超長期一括保証制度」の取り扱いを開始する覚書締結式を開いた。

同保証制度は、県内の中小企業・小規模事業者の資金繰りの円滑化を図るとともに、企業の経営状態を把握する「ローカルベンチマークシート」を活用することで企業経営の現状や課題を理解し、経営改善や地域活性化を目指す目的で創設された。

対象は、同一事業の業歴が2年以上かつ2期以上の決算を行う法人▽申し込み時点で信用保証協会の保証なしで、桑名三重信用金庫が直接貸し付けるプロパー融資残高がある▽協会保証料カテゴリー5~9▽申し込み時点で代表者の年齢が65歳未満のすべてを満たす会社または医療法人。

資金の使途は運転資金で、貸付形式は証書貸付または手形貸付。返済方法は一括返済。通常よりも保証限度額や保証料、返済期間を優遇し、保証限度額は最大2億8千万円、保証料は0・1%優遇され0・35~1・05%、返済期間は2年以上10年以内となる。取り扱い期間は本年4月1日から令和8年3月31日。

締結式で、桑名三重信用金庫の平塚信行理事長は「7月1日に創立100周年という大きな節目を迎える。利用しやすい信用保証制度となっているので、利用促進を図ることで地域活性化に貢献できると期待している」と述べ、県信用保証協会の稲垣清文会長は「中小企業発展のために尽力していきたい」と話した。