
【松阪】三重県松阪市川井町の画家、中西徹さん(61)の個展が、同市肥留町のギャラリーcomaで開かれている。この1年に制作した絵画と立体計50点を展示販売している。23日まで。
中西さんは松阪市出身で武蔵野美大油絵科卒業。主宰する絵画教室や県内の中学・高校で指導しながら自身の制作をしており年1回個展を開いている。
便せんの絵柄から想起したコラージュ「キューンとする刻」、強い色味が印象的な「ユウグレドキ」などの絵画のほか、今回は自宅の小屋で見つけた古い板や金網を使った「ヒトトキ」などの立体5点を出品している。
中西さんは描くうちに現れた線や形、色など画面とやり取りを重ねる手法で制作するといい「自分でも(作品が)どこに行くか分からない。難しいけど面白い」。年1回の個展が11年目を迎え「次の山に登り始めた実感がある。そう思えることがありがたい」と語った。